2026年1月11日、「OILSEAL SOCIETY」主催の「東京モーニングミーティング vol.2」が東京都府中市の府中市場で開催された。午前8時にスタートし、終了はわずか1時間。冬の真っただ中にもかかわらず、会場には約180台ものバイクが集まった。単気筒から6気筒、カスタムからオリジナル、旧車からスクーターまで、市場の片隅に多様なバイクと人が集った。本記事では、イベント主催者の視点からこの模様をレポートする。

真冬の朝8時、府中市場に集まった約180台のバイク

真冬の朝、なぜ市場にバイクが集まったのか?

会場となったのは、府中市場の愛称で親しまれる「大東京総合卸売センター」。日曜日は市場がお休みのため、普段より静かな市場の一角に、バイクが次々と集まってきた。参加車両に明確な規定はなく、エンジン形式も単気筒から2気筒、さらには6気筒まで様々。カスタム車やオリジナル車、旧車にスクーターまで、自然と並んでいた。ジャンルも年式も排気量も異なる。それでも、同じ場所、同じ時間に同じ場所を目指したのには、それぞれの理由があったはずだ。

参加車両に規定はなかったが、旧車やカスタム車が多い印象だった

主催は「みんなの単気筒」だが、2気筒、6気筒まで幅広い車両が集まった

ラビットミーティングと競演? ベスパやランブレッタの集団も参加!

ミーティングの醍醐味は、バイクだけでなくライダーのファッションも参考になること

単なる「集まり」で終わらせないバイクミーティング

今年の東京モーニングミーティングには、一つのテーマがあった。それは、単なる「集まって楽しかったね」で終わらせないこと。ライダー同士の繋がり。バイクとカルチャーの繋がり。そして、バイクとコミュニティの繋がり。それ以上に、ライダーという社会的なポジションを、ほんの少しでもポジティブにしたい。歴史ある市場という「日常の場所」にバイクを溶け込ませることで、特別な存在ではなく、街の風景の一部になる。そんな光景をこの朝に作りたかった。

会場は、地域の流通を支える大東京総合卸売センター(府中市場)

この日は市場がお休みだったが、イベントに合わせて一部店舗は営業(写真:「お魚食堂 魚吉」(絶品定食!))

バイクと人と、カルチャーとコミュニティを繋ぐ…これが今回のイベントのテーマだった

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「場」としての「OILSEAL SOCIETY」

今年の会場となった「OILSEAL SOCIETY」は、バイクアパレルブランド「OILSEAL」の哲学や雰囲気を体現する場として設立された。OILSEALは、レーシングシーンで走り続けるチームが運営するブランド。レーシングシーンにいながら、そこから生まれる感覚や価値観を、余白を残す形でプロダクトに落とし込んでいる。そのコンセプトは「我々は、バイクレースに関わる何かを開発する」。プロダクトはアパレルやグッズに留まらず、バイクレースそのものに関わる「何か」なのだ。OILSEALはブランドであり、チームであり、「コンセプト」でもある。イベント当日も、会場には限定アイテムやスペシャルアイテムが並び、ミーティングの流れの中で自然と人が集まってきた。単に買いに来る場というよりは、会話が生まれ、価値観が交換される「場」として機能していた印象だ。Instagram「OILSEAL」 https://www.instagram.com/oilseal_brand

「B.O.B.L(バトルオブボトムリンク)」というヴィンテージバイクレースに参戦するOILSEAL

会場にはB.O.B.L.用に作られたHONDA C111を展示!(車両製作:アニマルボート)

お目当てのOILSEALグッズを探すミーティング参加者たち

年明け開催のため、福袋などの掘り出し物も多数!

アーリーラビットミーティングとダブルヘッダー!

同日、同じ府中市場では午前9時から「アーリーラビットミーティング」が開催されていた。国産スクーター黎明期を象徴する「ラビット」を中心に、約50台が集まった。実用的な雰囲気を色濃く残す車両から、丁寧にメンテナンスされた車両まで、その姿は多種多様だ。安全面を考慮し、モーニングミーティングとは1時間ずらして開催されたことで、参加者の往来に緩やかな循環が生まれた。異なるジャンル、異なる時代の2つのイベントが、同じ朝、同じ場所を共有したことは、バイク文化の「幅広さ」を明確に示していた。Instagram「アーリーラビットミーティング」 https://www.instagram.com/early_rabbit_meeting

全国から集まった約50台ものラビットの姿は圧巻だった!

ミーティング後、ラビットの集団はツーリングに出かけた

市場に残る、静かな熱量。

真冬の午前8時。府中市場にモーニングミーティングで約180台、ラビットミーティングを含めると230台を超えるバイクが集まった。そこにあったのは、過剰な演出や大きな声ではなく、バイクを通して生まれる静かで確かな熱量だった。バイクは市場という日常の風景に溶け込み、人々は集い、言葉を交わし、それぞれの場所へ戻っていく。この光景は、バイクミーティングのポテンシャルを少しだけ拡張させるように思えた。その朝に生まれた雰囲気や繋がりは、イベントとして消えてなくなることはない。バイクと人と、カルチャーとコミュニティを繋ぐ試みは、これからもどこかで、違う形で続いていくのだろう。静かな朝の市場には、しばらくの間、バイクの存在だけが残っていた。Instagram「みんなの単気筒」 https://www.instagram.com/minnano_tankito

バイクは市場という日常の風景に溶け込み、人々は集い、言葉を交わし、それぞれの場所へ戻っていく。
Photo by 風、茶畑、そしてバイク

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